2109年01月19日 スターシードの呪縛からの開放???
2109年01月20日 昨日の続き「神は死んだ!」
マンガ版ツァラトゥストラはかく語りき第1章 神は死んだ
マンガ版ツァラトゥストラはかく語り第2章01 ニヒリズムと末人
…のつづき
謎の老人ツァラトゥストラ:これはなんの絵か分かるか?
カツキ:おじさん!!
これ・・・この前の超絶3Dシアターの・・・・
謎の老人ツァラトゥストラ:そうだ!
戦争に負けた国の人々は奴隷として重労働を課せられ死ぬまでこき使われた これが人間の「弱肉強食」だ
負けても食われない代わりに奴隷になって自由な人生を失う
カツキ:だから・・・神様がいつか助けてくれるって思わないと
苦しくて生きていけなかったんだよね。
謎の老人ツァラトゥストラ:その通りだ
神とは、弱者のルサンチマン
即ち「恨み」が創り出した幻想にすぎない。
この絵は・・・奴隷の時代から2000年後ーーー
これも戦争に負けた国の姿だ
カツキ:そうなの? 全然平和じゃん?
謎の老人ツァラトゥストラ:時代が進むと・・・
戦争に負けた国の人間が奴隷や囚人にされることはめっきり減った。
その代わり奪われるようになったのが、「金銭」だ!
負けた国は勝った国の植民地になり
重い税金を課せられたり、商品を安く買い叩かれたりした。
だが、家や家族を丸ごと奪われて奴隷になるよりはマシだ。
カツキ:そっか・・・そうだね・・・
パァッ
カツキ:あっ、また変わった! 酒場?
税金を取られても。。。死なない程度にお金が残れば
時には お酒を飲んで楽しく過ごすことだってできる。
謎の老人ツァラトゥストラ:ぼうや・・・この男たちが何を思っているか分かるか?
カツキ:ん~~~・・・なんか満足してる?
謎の老人ツァラトゥストラ:この男たちは完全に満足してるわけじゃない。
でも…「まぁまぁ」だ!
明日はまた働かねばならない。
だが 労働が終わればまた酒を楽しめるし、家も家族もある。
同じような働く仲間もいる。
じゃあ・・・これ以上 頑張らなくてもいいじゃないか!!
カツキ:・・・・・・・?! ぎゅっ
謎の老人ツァラトゥストラ:貧しき者は富を欲し 病める者は健やかさを欲し
弱き者は、力を欲する。
だが、
俺は大金持ちじゃないけど お酒飲むくらいの金があるしぃ~
オラはバカだけど、身体だけは丈夫だぁ~
オイラ痩せっぽっちだけど 馬に乗るには困らねーしなぁ~
謎の老人ツァラトゥストラ:どれも「まぁまぁ~」持っている者たちは
それ以上何も欲さず ただこう思うー
このまま高望みせずに気楽にやってこーぜ~~~っ!!
謎の老人ツァラトゥストラ:そして現在 長い間 戦争もなく
住む場所 仕事 テレビ ゲーム ネット ・・・・・・
誰もが「まあまあ」で生きていける
君のいる世界ーーーだ
どうした?
元気がないな
カツキ:オレ・・・あんな風になるの・・・やだな・・・
謎の老人ツァラトゥストラ:頑張ってもムダだ―という考えのことを『ニヒリズム』という
動物にとって“あきらめ”は死を意味する。
だが 人間は多少あきらめても死なない世界を作った。
機械が発達したおかげで労働も軽くなり
つらさに耐えるため天国に行くことを心の支えにする必要もなくなった
そんな「頑張らなくても良い」
世界の中でラクして生きることばかり考える人間
それが
『末人(まつじん)』だ。
カツキ:おじさんっ
俺 サッカーなんかやってていいのかなぁ~
謎の老人ツァラトゥストラ:何?
カツキ:あんな風にならないように なんかもっと立派なことをしなくっちゃいけないんじゃないの?!
謎の老人ツァラトゥストラ:立派? たとえば?
カツキ:えーと えーと 勉強して大臣になるとか…
科学者になってノーベル賞取るとか…
謎の老人ツァラトゥストラ:それは君が本当に「したい」ことなのか?
カツキ:えっ?
謎の老人ツァラトゥストラ:「しなくちゃいけない」じゃなく
何が「したい」かだ!
“こう生きねばならない”と教える神はもういない
だから“どう生きたい”か自分で決めるんだ!
カツキ:そうなの?じゃあ
したいことをやってもいいの?!
謎の老人ツァラトゥストラ:そうだ!
君は何がしたい?
カツキ:サッカー・・・
サッカーがしたい! そして もっともっと強くなって・・・
ホントは勝ちたいんだ!!
謎の老人ツァラトゥストラ:いいだろう
では・・・今は何がしたい?
練習がしたいっ!
もっともっとうまくなりたいっ!
おじさんっ次の試合 絶対勝つから見に来てね!
謎の老人ツァラトゥストラ:ふむ・・・
では 勝ったら一番大切なことを教えてやろう
カツキ:ホント?! 約束だよ!
じゃーねっ
謎の老人ツァラトゥストラ:ここも・・・そろそろだな
・・・つづく
マンガ版ツァラトゥストラはかく語り第2章03 ニヒリズムと末人