カンジタ菌とリーキーガット症候群

カンジタ(Candida)とは

真菌性の不完全な酵母菌のこと。お味噌やお醤油の発酵に関与したり、ワインの醸造にも関与しております。

人では、体表や消化管、女性の膣粘膜に普通に生息しています。

普段はカンジタ菌はなんの影響もありませんが、ストレスや環境からの影響を受けて体調が悪いときなどは、病変症状を起こす日和見菌感染の原因となります。

私は若いころから頻繁に腹痛、それも激痛を伴い、病院によく駆け込みました。当時の病院では、直ぐに痛み止めと抗生剤・ステロイド剤の内服薬が処方されて、そのお薬を飲むと、さらに悪化して激痛に悶えておりました。

いまそのようなを処方されたら間髪入れずに「抗生剤では真菌性のカンジダやウイルスは死なないと思います!」と言いますが、当時の私はまだ少しばかり乙女だったのと知識がそこまで及ばず、いつも七転八倒しておりました。
抗生剤やステロイド剤は、カンジダへの抵抗力を弱めます。

また、カンジタは白糖などの精製甘味料や白米、精製された小麦粉を使ったパンなど、糖質の多いものをエサにして増殖します。

遺伝子組み換え食品は、腸内で抗生剤と同じような働きをしますので、
添加物の多い加工食品や家畜のエサ、大豆やトウモロコシ、じゃがいもなどに使われていますので、十分気をつけないといけません。

腸は、食べもの・飲みものなどの消化吸収や不要なもの・異物などの排泄、解毒、免疫力の強化、感染症の予防、 複数の自律神経、ホルモンバランスをコントロールする働きなどをしています。

ストレスや飲食物の影響を受けるとカンジタ真菌が増殖して、腸の粘膜を壊して炎症を引き起こします。

普通、腸粘膜から吸収される分子の大きさは500Da程度以下ですが、傷ついた粘膜からは、それより大きな分子の外部からの病原性微生物・細菌、その毒素、炎症物質に似た作用のするもの、たんぱく質などが腸粘膜を通過してしまい、血液に入り込み体中に拡散して身体のあちこちでトラブルを引き起こしていきます。

この身体のあちこちに異物反応を引き起こすことをリーキーガット症候群(leaky gut syndrome:以下 LGS と表記)と言います。

症状としては、
消化器系:便秘、下痢、腹痛、膨満感、食欲不振、栄養障害など
全身  :頭痛、疲れ、倦怠感、浮腫み、腹部膨張、低血糖、アレルギー反応など
精神系 :うつ、集中力低下、情緒不安定、発達系の症状など 

最近、閉経前後や大人になって発症する(即時型、遅延型)アレルギー、気管支喘息、花粉症などにも関連していないかしら?って時より思うのです。

LGSになると吸収された有害物質によって過敏性腸症候群(IBS)や食物アレルギー(即時型、遅延型)、糖尿病、また低血糖から脳の指令が誤作動を起こし過度な糖分欲求をし始めたりもします。そうなると、いつまでも終わらない悪循環のループに陥ります。

お腹の不調を起こしやすい食べものの記事では、『お腹の不調を起こしやすい食べもの』と『比較的不調が起こりにくい食べもの』を記載しておりますので、思い当たる方は覗いてみてください。